「バーチャル治験」は何を解決するのか?
まずは関連記事を2つ。
【2018/03/20 ノバルティスのプレスリリース】
ノバルティス、「Science 37社」との提携を拡大しバーチャル治験プログラムを推進 | ノバルティス
患者さんが治験に登録するかどうかを決める際に直面する、移動時間の長さや病院や治験実施施設に長時間滞在しなくてはならないなどの障壁を取り払い、治験を実施することを目指しています。
治験に参加する患者さんは6カ月間で平均11回も治験実施施設に来院していて、患者さんと治験実施施設の双方にとって大きな負担となっています。
【2018/10/22 薬事日報】
【米IQVIA】在宅治験で4試験受注‐後期開発相で効力を発揮 : 薬事日報ウェブサイト
被験者はわざわざ医療機関に来院することなく、自宅や職場などで治験に参加することが可能だ。
被験者目線をうたっているが、当の本人にはそんなニーズがあるのか?
- 慢性疾患の場合、そもそも何もなくても数カ月に一回は来院しており、治験のVisitはそこに合わせて行われる場合が多い。
- 患者さんはそもそも医師との関係性において治験に参加するケースが多く、本当に遠隔で治験に参加するニーズがあるのか?
私が一番解決してほしいのは、インフォームドコンセント(IC)だ。
治験のことを本当に詳細に理解して参加している患者さんは少ない。
ということは、よくわからないから不参加となる患者さんもいるはずだ。
そんな患者さんに治験を的確に説明して、質問にいつでも答えられるためにこういった技術が使われればよいのにと思う。