【潰瘍性大腸炎】VARSITY試験(グローバルP3b試験)で武田のエンタイビオがヒュミラに対して有意に高い寛解を示す
【潰瘍性大腸炎を対象とした2つの生物学的製剤を初めて直接比較した臨床試験においてベドリズマブがアダリムマブに対し有意に高い臨床的寛解率を達成】
武田薬品のエンタイビオ(Entyvio、ベドリズマブ)が、アダリムマブ(有名なものだとヒュミラ)に対して有意に高い臨床的寛解を達成した。有害事象も相対的に低い結果となった。
対象となったのは、副腎皮質ステロイド・免疫調節薬・アダリムマブ以外の抗TNFα薬に対して効果不十分、効果減弱または不耐性を示した患者。
バイオ製剤の直接比較は初めてということ。
IBDの治療ガイドラインにもあるとおり、この領域はたくさんバイオ製剤がでているので、今後ほかのバイオ製剤に対しても比較するのかな。
他の薬よりいい結果がでたら、MRさんも営業しやすいでしょう。
今回はバイオネガティブだったけど、バイオナイーブまで適応広げられたら、武田はうれしいだろう。
一般的に炎症性腸疾患(IBD)というと、クローン病(CD)と潰瘍性大腸炎(UC)を指す。
現在多くの治験が実施されており、治験においてもホットな領域。
いまP3の試験が多いので、2~3年後あたりにドッと承認が下りるかも。